重賞データcheck
 今週は古馬牝馬の頂点を争うヴィクトリアマイルが東京芝1600mで行われる。さらに京王杯SCも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。
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第19回 ヴィクトリアマイル(G1)

5月12日(日) 東京競馬場 芝1600m

 古牝馬にとっての春の大目標となる一戦・ヴィクトリアマイル。2006年・第1回のダンスインザムード以来、ウオッカやブエナビスタ、アパパネ、ストレイトガールといった名牝がこのレースを制してきた。一時はアドマイヤリード、ジュールポレールなどG1競走初制覇が続いたが、ここ近年はアーモンドアイ、グランアレグリア、ソダシ、そして昨年のソングラインと実績馬が勝利を飾っている。今年も実力馬の優勝か、それともG1初制覇達成か。過去の傾向を見てみよう。
過去のデータをCheck!

チェック1人気馬の信頼性はひと息

 過去10年、1番人気は【2.2.1.5】とまずまずといった程度で、2〜3番人気は【0.3.1.16】と不振。上位人気全体の信頼性は高くない。一方で2桁人気馬が2014年優勝のヴィルシーナなど6頭が好走。同年の3連単は40万馬券、そして翌年には200万馬券、17年にも91万馬券と波乱が多い。2021年は断然人気のグランアレグリアが優勝したにもかかわらず、3連単は2万円台後半だった。2020年のように平穏な年もあるが、穴を狙っていったほうが楽しめそうなレースだ。
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【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-2-1-5 20.0% 40.0% 50.0%
2 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
3 0-3-0-7 0.0% 30.0% 30.0%
4 2-2-0-6 20.0% 40.0% 40.0%
5 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0%
6 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
7 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
8 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11〜 1-2-2-70 1.3% 4.0% 6.7%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
1着人気 11 5 7 6 8 5 1 1 4 4
2着人気 3 12 1 11 1 4 4 10 3 3
3着人気 6 18 2 7 7 11 5 5 6 1
単勝 2,830円 1,410円 1,770円 1,350円 1,940円 940円 140円 130円 570円 760円
馬連 8,450円 36,880円 3,510円 42,710円 4,090円 3,700円 750円 3,620円 2,010円 1,960円
馬単 28,050円 73,990円 9,790円 73,750円 11,730円 7,670円 950円 4,630円 4,010円 4,170円
3連複 50,720円 2,860,480円 6,090円 123,870円 8,850円 35,490円 2,960円 8,460円 8,270円 1,720円
3連単 407,940円 20,705,810円 48,310円 918,700円 63,640円 175,040円 7,340円 28,750円 43,780円 12,830円

チェック24、5歳馬が中心

 年齢別では4歳【3.6.3.61】と5歳【5.3.6.56】が中心。6歳以上の優勝馬は2015〜16年に連覇したストレイトガールで、他の優勝馬は5歳以下から出ている。この時期の4歳は5歳以上に比べキャリアの浅い馬も少なくないが、4歳で好走した12頭中10頭は既に重賞を制しており、少ないキャリアでも一定の実績を残していることが求められる。なお、近年は6歳以上の好走馬が減っており、ここ5年では3着以内馬15頭中14頭が4〜5歳馬だった
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【年齢別成績(過去10年)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
4 3-6-3-61 4.1% 12.3% 16.4% 5-5-4-60
5 5-3-6-56 7.1% 11.4% 20.0%
6 1-1-1-24 3.7% 7.4% 11.1% 0-0-1-11
7 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%

チェック3前走G1組が高複勝率

 前走クラス別成績をみると、G1組が【4.1.4.20】。該当馬自体があまり多くないため好走馬は9頭止まりだが、複勝率は31.0%と高い。好走馬の前走は1200mの高松宮記念、2500mの有馬記念、そしてダートのフェブラリーSと多彩だ。前走、そして今回ともにある程度上位の人気には推されている馬が狙いになる。
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【前走G1からの好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走レース 前走人気 前走着順
2014 ストレイトガール 6 3 高松宮記念 1 3
2015 ストレイトガール 5 1 高松宮記念 1 13
2020 アーモンドアイ 1 1 有馬記念 1 9
ノームコア 5 3 高松宮記念 8 15
2021 グランアレグリア 1 1 大阪杯 2 4
2022 ソダシ 4 1 フェブラリーS 4 3
レシステンシア 6 3 高松宮記念 1 6
2023 ソダシ 3 2 マイルCS 2 3
スターズオンアース 1 3 大阪杯 1 2

チェック4前走G1以外なら重賞勝ちは必須

 前走がG1以外だった好走馬は過去5年で表の8頭。年明けの重賞で上位に入っていることが理想だ。主要ステップになりそうなG2・阪神牝馬S組は好走馬8頭中3頭とさほど多くなく、それよりも格下のG3からでも十分に通用していることがわかる。ただし、この8頭はいずれも重賞優勝実績馬。波乱も多いレースだが、ある程度の実績がなければ通用しない傾向だ。
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【前走G1以外からの好走馬(過去5年)】
馬名 人気 着順 前走レース 前走人気 前走着順
2019 ノームコア 5 1 中山牝馬S 1 7
プリモシーン 4 2 ダービー卿CT 3 2
クロコスミア 11 3 阪神牝馬S 6 5
2020 サウンドキアラ 4 2 阪神牝馬S 2 1
2021 ランブリングアレー 10 2 中山牝馬S 7 1
マジックキャッスル 5 3 阪神牝馬S 2 2
2022 ファインルージュ 3 2 東京新聞杯 1 2
2023 ソングライン 4 1 1351ターフSP 10

チェック5東西ともWコース追い切り馬に注目

 過去10年の出走馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で分析すると、栗東CW組が【3.3.1.26】複勝率21.2%、美浦南W組が【4.2.4.37】同21.3%と複勝率はほぼ互角。栗東坂路組も【3.4.5.67】と好走馬数は少なくないが、複勝率は15.2%とやや劣勢だ。美浦南坂路の好走馬はケイアイエレガント1頭のみ。 「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【主な追い切りコース別成績(過去10年)】
追い切りコース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 3-4-5-67 3.8% 8.9% 15.2%
CW 3-3-1-26 9.1% 18.2% 21.2%
美浦 南坂路 0-1-0-10 0.0% 9.1% 9.1%
南W 4-2-4-37 8.5% 12.8% 21.3%